かわる蚤の市
環境の変化
世間一般的にいわゆる「掘り出し物」的な車両やパーツを探すとなると、いわゆる蚤の市に出かけるのが手っ取り早い手段でした…。
でした…。というのも、実はここ最近の旧車の価格高騰や一部モデルの人気高騰が原因なのか、蚤の市に出品される車たちに少々変化が見られつつあります。
FIAT 124 Moretti coupe
かつてはイタリア自動車の総本山と言っても良いフィアットやランチアの本拠地であるトリノで大きなイベントがありましたが、数年前から会場のレンタル費高騰を理由にパルマに移動。
例えるなら、東京でおこなっていたイベントを、静岡に変更…。
くらいの距離感があるといえばわかりやすいでしょうか。
せっかくの地元で簡単に旧車やパーツを出店できていた個人出品者たちにとっては少々どころか結構な痛手が生じてしまったわけです。
トリノを例に上げると、60年代くらいまではベルトーネやピニンファリーナという超メジャーカロッツェリアだけでなく、ちいさなFIATのスペシャルモデルを作ってくれる小規模カロッツェリアがひしめき合っていた街だったため、土地柄珍しいクルマがたくさん出品されていたという経緯があります。
珍しいクルマってのは、基本業者さんたちは買いたがりません。やっぱり在庫は怖いですからね。やっぱり人気のクルマを買うのが王道です。
トリノは、結構そういう珍しいクルマたちに出会える楽しいイベントだったのです...。
FIAT 600 Multipra GHIA
もちろん、パルマもフェラーリやマゼラーティの本拠であり、職人が多く存在するモデナにほど近い関係上、なかなか良いクルマが出てきやすい環境にはあるのですが、やはりパルマはパルマだったりします。
同様にパドヴァというベネチアにほど近い街で行われていたイベントも、ボローニャへ移動。
これまたすこーし、出てくるクルマたちに変化が生じてしまいました。
やっぱり、イタリアって地方都市の個性がとっても強い国なので、地域地域の食べ物が違うように、出てくるクルマたちのバリエーションもずいぶん違っている印象があります。
パドヴァといえば実は結構お金持ちが多い街で、これはこれで個性的なクルマたちにお目にかかれました。
仲間の中でも本当のお宝を持っているような連中が多いのは、この周辺だったりします。
Lamborghini Urracco P250 prima serie
まあ、時代は変わっていきますし、気づけばしょっちゅう戦争をしている時代に突入してしまった現在です。いつまでも「昔がよかった」的な話をするのも悲しいだけだったりします。
まあ、それでも日本と違って娯楽の少ないヨーロッパですから、小さな町のイベントはまだまだ健在。マメに情報収集しつつ、弊社自慢のマニアたちとのネットワークを用いて、引続き可愛らしい車や珍しい一台をゲットしていきたいと思います。
みなさまの変わらぬご愛顧をこれからもよろしくお願いいたします。

