ヤングタイマーと暮らす


マブチモータースが扱うクルマの多くは60−80年代のモノ。今どきの言い方なら、ヤングタイマーと呼べる時代のクルマ達です。

正直、利便性だけを考えるなら、日本では間違いなく軽自動車に乗るのが一番だと思いますが、それを言っちゃあおしまいです。

やっぱり皆さんには「クルマはオシャレじゃないと!」と思って頂いていないと、こちらもやってられません(笑)。

Alfa Romeo 1750 GTV


しかし、おもしろい一台があるからと、ただ中古を見つけて輸入販売してしまえるほど、旧い車はやさしくありません。
なので、マブチモータースのクルマ達は、イタリアの工房で特に機関面や内装の修理整備を行ってから輸入しています。

イタリア人は「はしる、まがる、とまる」という当たり前の部分にとてもこだわります。クルマごとに、どこが弱いか? どこが替え時か? を十分理解しているベテランスタッフによるチェックを経て、パーツを交換、整備して日本に運んでいます。

Autobianchi A112 1a serie Normale 1972
弱点のリアAアーム

ボディが腐っていないかは、買付時にわかりますが、機関系の本当の状態は、ファクトリーでしっかりと見極めないと原因はわかりません。

疑わしい部分に関してはすべて交換および調整してから日本に入れるようにしています。なんといってもイタリアで修理しておけば、パーツの入手がスピーディ&リーズナブル。


我々の「経験と目と勘」を信じてもらえるなら、まずまずの状態になってから日本に運んでいるつもりです。



たとえば、日本でエンジンやトランスミッションのオーバーホールというと、そこそこハードルの高さを感じてしまいますが、向こうのベテランメカなら、サクサクとエンジンやミッションを下ろして、実にスイスイと作業してしまいます。


せっかく買ったのに、壊れて直って走るまでに数ヶ月…。なんて話は誰にとっても不幸な話ですから。


完全にオーナーのこだわりなのですが、イタリア車の乗り心地の良さと運転の楽しさを味わってもらうために、ショックアブソーバーは全車新品に交換しています。


ウチのスタッフ、マウロは老舗タイヤ&足回りショップの二代目。先代からラリーやヒルクライムにも出場するレーサーでもあります。
愛車はなんと、ランチア・ストラトスGr.4。


そんな彼おすすめの足回りを組み込んでいます。
こちらのメーカーは、レースカーはもちろんや救急車などのサスペンションを提供している老舗。

クルーズでは快適に、峠道ではイタリア車らしい機敏な動きを実現してくれます。もちろんmade in Italyです。

とまあ、本当はまだまだいっぱいあるのですが、クルマごとに手を入れている部分が異なったりするので、お問い合わせ頂いたときにご説明させてください。

今回は取扱車両の概論について案内させていただきました。

作業がたてこんでおり、写真のアップが遅れていますが、今後も乗りやすいけど、ちょっとひとクセ、ふたクセのあるクルマ達をご案内して参ります。

皆様のお問い合わせお待ちしております!

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