FIAT PANDA 4x4

フィアット・パンダ 4x4 1984

再び入手 最初期パンダ


欧州ではかなりの勢いで値段が上がっているパンダ初期型。今回の一台も、特に弊社がこだわっている初期の4x4です。創業から3年たってないのに、もう四台目になってしまいました。

デザインがジウジアーロさんのオリジナルであるということはもちろん、パンダ最大の特徴ともいえるハンモックシートタイプで、インパネメーター周りのデザインも尖っています。
パッと見は同じグリルですが、ヘッドライトの形状などが後期型とは異なり、実物をみるとキリッとしまった感じがより強く見て取れます。三角窓もイケてます。

まあ、デザインと見た目の好き嫌いは人それぞれですが、とにかく世界が認めた優秀なデザインであることには違いありません。

弊社がこの初期の4x4を推すもう一つの大事な理由はエンジンです。最初期型はA112bというエンジンナンバーがついており、その名の通りアウトビアンキA112のエンジンが入っています。
後に登場するFIREエンジンとはかなり印象が異なり、キッチリと整備されたときの痛快な走りは「これぞイタリア車」という感じが堪能できます。もちろん音もすばらしい。

いざというときにはシュタイアプフ自慢の四輪駆動で、相当な悪路を走り抜けることができるので、これぞまさしく「おもちゃ」としては最強の部類だと思います。
見てよし、乗ってよしの「走るイタリアンデザイン」。

さて、この個体。

こちらもご覧の通り、非常に丁寧にワンオーナーで大切にされてきた一台で、運転席以外これといった傷みがない、極めて貴重な一台です。前にもご紹介してきましたが、このころのパンダはとにかく「ゲタ」としてさんざん使い込まれているケースがほとんど。それが理由で初期型の現存数は極めて少なくなっています。

運転席の座面には、さすがに使用によるホツレ、破れがありますので、そこだけは弊社特約の当時のファブリックを持っているいつものシート屋で補修予定。
エンジン、クラッチやブレーキ、水回りなどはこれからガンガン乗ることを考えると、やはり手を入れてから輸入したいと思っておりますが、いつものようにご予算にあわせた作業内容で調整も可能です。

走行13万キロを超えていますが、非常にマメに整備されてきた一台で、このままでもしばらくは全く問題ないと思います。なにせ初期型はインジェクションや点火系のトラブルとは無縁。キャブなので非常に簡単に調整&修理が可能。
ちなみにこの手の古い車には珍しく、2022年に車検を通しています。つまり、日常の足として使っていたということを意味しています。

ご興味にある方はお問い合わせください。現在弊社のファクトリーが作業で混み合っておりますので、まだガレージにて作業待ちという状態です。



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