Alfa Romeo Giulia

アルファ・ロメオといえば、ジュリア。そんな代表的なヒットモデル。

1962年に登場した4ドアセダンに端を発し、以後1977年まで製作されたモデルたちで、セダン、クーペ、スパイダーのバリエーションがありました。

気づけば、これら三種のバリエーションは令和の今では、一般車両からはほぼその姿を消えてしまっていますね…。
それ故、ジュリアシリーズ=「レトロなイタリア車」という認識になっているかもしれません。

15年以上にわたって作られたシリーズですので、細かいバリエーションを追っかけると結構な数になるのですが、ここでは今も人気の一部モデルをピックアップしたいと思います。

鬼瓦のような顔

ジュリアシリーズの先人を切ったのがセダン。イタリア語でベルリーナと呼ばれるモデルです。

今のデザイン潮流からすると、むしろ異形感アリアリの箱型のボディが特徴。
実は発表当時のイタリアメディアも、「ジュリアのデザインは一見すると困惑させられるもので説得力に欠けるともいえる。角ばっていながら丸みもある。ところが見慣れてくると、ある種独創性に満ちた魅力に気づくことになる。」なんて言っている。

つまり、とっつきにくいが、実はとても素晴らしいということですね。

アルファのエンジン

もともと飛行機のエンジンも作っていたアルファ・ロメオ社。
そのノウハウを存分にいかしたオールアルミ製のツインカムエンジン。

未だに伝説となっている「アルファ・ツインカム」の源流がここにあります。高速高温にも耐えるマグネシウム封入式のバルブなど、メカ好きにはたまらない細かい技が光ります。

さらに、飛行機ネタは続き、いろいろ言われたボディも当時としては革新的であった風洞実験を重ねて作られています。

当時の広告は
“GIULIA: L’HA DISEGNATA IL VENTO”.
<ジュリア。それは風がデザインした>

なんて、カッコいいことを言っています。
事実、CD値0.34というとても優れた数値(当時)を記録しており、素敵なエンジンとエキゾーストサウンドを楽しめるばかりか、高速も静かで乗り心地が良く、荷物もふんだんに載せられて、最大6名乗車が可能なベンチシートを持っていたりする、結構な「デキるやつ」だったんです。

ちなみに今では当たり前の受動安全性のも考慮した車両で、3ボックスの各部位ごとの強度を変えていたり、エンジンルームやトランクルームはクラッシャブルゾーンとして設計されています。

というわけで、このジュリア・ベルリーナは大ヒット。戦後アルファ・ロメオの屋台骨を支える大きな存在となりました。

同時にこのジュリアは、後にウンチクを語りますクーペとともにレース界も席巻。
多くのツーリングカーレースで栄光を掴みました。

イタリアの警察車両といえばジュリア

いかにも速そうなクーペのデザインに対して、まったくレーシングな感じがしない面持ちながら、中身はむしろより走りに向いているというジュリア・ベルリーナ。
長い間イタリア警察車両だったのも頷けます。

容疑者収容も容易で、追跡もお手の物だわで、なかなか使えるヤツだったと友人の当時の元警官は申しておりましたw。
ちなみに警察車両、特に高速警察隊のScuadra Volanteのジュリアはスペシャルバージョン。今も現行ジュリアがその任を努めておりますが、見た目は同じでも中身は別物です。

マブチモータースで取り扱う予定モデル


1300

排気量1,300ccのヘッドライト二灯式の初期型。
シンプルでおしゃれなメーターデザインと、素敵なファブリックのインテリアなどがポイント。軽快さと高い質感が楽しめる一台。



1600

排気量1,600ccの丸目4灯の初期型、そのイタリア特別仕様モデル。

内装の色やデザインが違うスペシャルが存在しました。ちょっとビジネスライクな内装だった通常版と比べ、カラーコーデがすばらしく、ぜひご紹介したいシリーズ。日本では知名度ほぼナシ。

正直、価格高騰が凄まじいクーペにくらべ、いくらかお求めやすい価格も魅力。
利便性と魅惑の走りが楽しめる、イタリアン・ベルリーナを楽しんでみませんか?

入荷予定など随時更新しますが、個別の質問、ご要望にもお応えしております。

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