New RestMOD Report


In progress! 2021/10/26

少し時間が空いてしまいましたが、フィアットパンダ4x4のレストモッドプロジェクトは粛々と進行しています。

なにやら仰々しい施設で、あわれ目玉をくりぬかれ、ガラスもすべて目張りをされてしまっているパンダ。少々かわいそうな気もしないでもないですが、こんな姿でもキリリとしたデザインはやはりさすがとしか言いようがないですよね。

そんなパンダさんの表面をよーく見るとドットが打たれているのがおわかりでしょうか?
これは、フィアットパンダのすべてのデザインを丸裸にしようという試みなんです。

ボディ全体をスキャニングし、40年以上も古くならないそのデザインの秘密に迫りつつも、必要なパーツの再生に挑んでいきます。

もちろん内装もすべてスキャニング。

すでにパンダ名物のあの部品のモディファイも終了。
しばらくすれば、またここで進捗をご報告できると思います。それまで、どうかお楽しみに!

New RestMODが目指したいこと


東京モーターショーなど世界中の自動車ショーで発表されるプロトモデル。
それらの製作を行う株式会社日南とともに、デザインの優れたイタリアの小さな車たちを現代の技術で生まれ変わらせます。

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最初の一台に選ばれたのがFIAT PANDA 4x4。1984年製の最初のモデルです。
弊社で販売したPANDA 30と同じくシンプルで見やすいインパネや、ハンモックシートなどジウジアーロのオリジナルデザインが最大の特徴。

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インダストリアルレベルの工作機械やソフトを活用して、レストモッドの領域をより高次元に引き上げようというのがこのプロジェクトの狙い。
すでに製造が中止されている樹脂パーツなど、その優れたデザインをそのままに、より耐候性、耐UV性能などを向上させた新しいパーツ作りにも役立たせようというものです。

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いわゆるリバースエンジニアリングとよばれるものですが、これは現存する物体(オブジェクト)を非接触スキャナで形状測定し、CADで編集したデータを基に最適な造形方法によって現存する物体と同一形状を復元する方法を用います。

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もちろん、いまではかなり一般的になってきた3Dプリンタも活用しますが、今回のプロジェクトで使用するのはいわゆる工業レベルの巨大かつ、より精巧な造形が可能なものを使用します。

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さまざまなパーツ再生の模様を動画にてお届けする予定です。